在宅ワークを始めて、1年ちょっと。
ずっと同じクライアントさん1社と、こつこつ仕事をしてきました。
そんな私に、2年目の春、思いがけない仕事のお話が舞い込んできました。
きっかけは、友人からの一本の連絡です。
最初は2週間だけの予定だった仕事ですが、ありがたいことに、その後「もう少しお願いできませんか」と声をかけていただき、期間を延長して働かせてもらうことになりました。
今回は、50代になって初めて受けた「単発の在宅ワーク」のことを書いてみます。
「自分にできるかわからない仕事を頼まれたら、受けていいのかな」
そんなふうに迷っている方の、何か参考になればうれしいです。
今回受けた仕事
今回のお仕事は、こんな内容でした。
- きっかけ:友人からの紹介
- 仕事内容:書類作成などの事務作業
- 期間:最初は約2週間の予定
- 働き方:完全在宅
- 結果:その後、期間を延長していただくことに
仕事を紹介してもらった経験がほとんどなかった私にとっては、ちょっとした事件でした。
「知り合いの会社が、人手が足りなくて困っている」
ある日、友人から連絡が来ました。
私が在宅で仕事をしていることを、その子は知っていました。
聞けば、知り合いの会社で社員さんが急に体調を崩してしまい、人手が足りなくなって困っているとのこと。
「書類作成とか、手伝ってもらえないかな?」
そんな相談でした。
期間は2週間ほど。いわゆる単発の、短いお仕事です。
仕事を紹介してもらえるなんて、もちろんうれしい。
でも、うれしいより先に出てきたのは、「私にできるのかな……」でした。
自分にできるか、正直わからなかった
私がそれまで在宅ワークで仕事をしてきたのは、1社のクライアントさんだけです。
やり方も、書類の作り方も、仕事の進め方も、その会社に合わせて覚えてきました。
まったく別の会社。しかも、人手が足りなくて困っているという急ぎの仕事。
ちゃんとできるだろうか。迷惑をかけないだろうか。
紹介してくれた友人に、
「この人を紹介しなければよかった」
と思わせてしまったらどうしよう。
そんなことばかり考えてしまいました。
未経験から在宅ワークを始めた人間の、なかなか抜けないクセです。
ちょっと新しいことが来ると、すぐに「私なんかにできるかな」が顔を出します。
それでも、思い切って受けてみた
それでも最後は、受けることにしました。
理由は二つありました。
一つは、単発だったことです。
もし最初から長期の契約だったら、私はたぶん断っていたと思います。
でも、最初は2週間ほど。もし合わなかったとしても、まずはそこまで。
在宅ワークを始めたときから、私は「いきなり大きく広げるより、一歩ずつでいい」と思っています。
今回の仕事は、その一歩としてちょうどいいような気がしました。
そして、もう一つ。在宅でできる仕事だったこと。
これは私にとって、かなり大きかったです。
もし、
「会社に来て、みんなと一緒に働いてください」
という話だったら、たぶん迷わず断っていました。
私は、けっこうな人見知りです。
知らない人がたくさんいる職場に、新入りとしてぽつんと入っていく。
「はじめまして」と挨拶をしてまわり、周りの様子をうかがいながら、その場に馴染んでいく。
考えただけで、仕事を始める前に疲れてしまいそうです。
でも、在宅ならそれがありません。
自分の家で、自分のパソコンに向かう。分からないことはメールや画面越しに確認する。
人見知りの私でも、これなら仕事そのものに集中できます。
在宅ワークは、こういうとき本当にありがたいです。
苦手な部分をなるべく減らして、自分のできることに集中できます。
それに、困っている人がいて、友人が私のことを思い出してくれた。
せっかくなら、できる範囲で応えてみたいとも思いました。
「できるかわからないけど、やってみます」
そう返事をしました。
2週間のつもりが、延長になった
実際にやってみると、思っていたよりできました。
もちろん、最初は戸惑いました。
会社が違えば、書類の書き方も違います。仕事の進め方も、確認の仕方も違います。
慣れるまでは、いつもの仕事より時間がかかりました。
でも、1年間やってきたことは、ちゃんと役に立ちました。
分からないことは、分かったふりをせず聞く。指示されたことを確認する。納期を守る。 間違えないよう、できるだけ丁寧に仕事をする。
会社が変わっても、結局大事なことは同じでした。
そうして2週間ほど経ったころ、会社の方から、 「もう少しお願いできませんか?」
と声をかけていただきました。
これは、かなりうれしかったです。
急に人手が足りなくなって呼ばれた私に、「もう少し」と言ってもらえる。
結局、当初の予定より仕事は延びて、しばらく続けさせてもらうことになりました。
「とりあえず2週間だから」
と思って受けた仕事が、思わぬご縁につながりました。
その会社にも、仕事の「波」があった
仕事を続けているうちに、その会社の事情も少し分かってきました。
その会社は、1年を通して仕事量に波があるそうです。
忙しい時期もあれば、落ち着いている時期もある。
そのため、忙しい時期に合わせて社員さんやパートさんを増やしてしまうと、仕事が少ない時期にも人件費はかかります。
かといって、忙しい時期には人手が足りません。今回のように、社員さんが急に休むこともあります。
そんなとき、「必要な時期だけ手伝ってくれる人」がいると助かるのだそうです。
この話を聞いたとき、「ああ、なるほど」と思いました。
私の在宅ワークの収入に波があるのと同じように、仕事を依頼する会社側にも波があるんですね。
その二つのタイミングがうまく合うと、今回のような仕事につながる。
業務委託や単発の仕事は、「安定していない」と言われることもあります。
もちろん、それはその通りだと思います。
でも逆に、「一年中雇うほどではないけれど、忙しい時だけ助けてほしい」という会社もある。
そこには、ちゃんと需要があるのだと知りました。
これは、今回仕事を受けて初めて気づいたことでした。
在宅で働いていると、話しておいてよかった
今回のことで、もう一つ強く思ったことがあります。
在宅で仕事をしていることを、周りに話しておいてよかった。
ということです。
もし私が、「在宅でこんな仕事をしているよ」
と誰にも話していなかったら、今回の仕事は私のところには来なかったと思います。
友人が、「あの子、家で書類関係の仕事をしていたな」
と思い出してくれたから、知り合いの会社と私をつないでくれました。
もちろん、「仕事ください!」と周りに宣伝して歩く必要はありません。
私も、そんなことはしていません。
ただ普段の会話の中で、「今は家でこういう仕事をしてるよ」と話していただけです。
それだけでも、人の記憶のどこかに残っているものなんですね。
そして誰かが困ったときに、「あ、そういえば」と思い出してもらえることがある。
在宅ワークというと、一人で黙々とパソコンに向かう仕事というイメージがあります。
実際、仕事中はほぼ一人です。
でも仕事そのものは、意外と人とのつながりから生まれることもあるんだなと思いました。
頼まれごとは、少しだけ背伸びして受けてみる
もし在宅ワークを始めたばかりの頃の私だったら、今回の話は断っていたかもしれません。
「未経験だから」「自信がないから」と、できない理由を探して。
でも今回、思い切って受けてみたことで、仕事の幅が少し広がりました。
新しい会社を知って、新しいやり方を覚えて、「私にもできた」という経験が、また一つ増えました。
もちろん、無理は禁物です。何でもかんでも抱え込む必要はありません。
でも、「できるかどうか、ちょっと不安」くらいのことなら、少しだけ背伸びしてやってみてもいいのかもしれません。
今回の私にとって、それが2週間の単発の仕事でした。
50代になってから在宅ワークを始めて、まだまだ知らないことばかりです。
それでも、一年前よりは少しだけできることが増えました。
そして今回、「在宅で仕事をしています」と人に話していたことが、新しい仕事につながりました。
何がきっかけになるか、本当に分からないものですね。
この歳からでも、新しい仕事は始められる。頼まれたことに、「やってみます」と言えることもある。
そう思えた、いい経験になりました。
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