電話が大嫌いです。とるのもかけるのも。
高校を卒業して就職するとき、電話対応が必須であろう事務職は最初から頭にありませんでした。その後も転職するたびに「なるべく電話に関わらない」「接客しなくていい」仕事を選び続けてきました。
そんなふうに、人と直接やりとりする仕事をなるべく避けてきた私だから、家で完結する働き方に惹かれたのかもしれません。
在宅ワークという働き方にはずっと憧れがありました。興味を持ったのは、実は30年以上前のことです。
雑誌で「家でも仕事ができる」というような記事を読みました。
みんな自宅で仕事をしていて、「こんな働き方があるんだ」と衝撃を受けました。今でいうところの在宅ワークですね。でも当時はただの憧れ。
東京とかならあったのかもしれませんが、地方に住んでいる私にはまったく関係のない世界。まさか30年後に本当に在宅ワークをやることになるとは思っていませんでした。
在宅でできる仕事って、今はどんなものがあるんだろう。気になって少し調べてみました。30年前にもこうした仕事はありましたが、働く手段や活躍の場が大きく変わっているようです。
| 30年前 | 現在 |
|---|---|
| テープ起こし | 文字起こし・字幕作成・動画編集 |
| ライター | Webライター・ブログ執筆・SNSライター |
| 翻訳 | 機械翻訳支援(MTPE)・ローカライズ |
| 建築トレース | CADオペレーター・BIMモデラー |
| DTPオペレーター | Webデザイナー・グラフィックデザイナー |
| ワープロ入力 | データ入力・フォーム入力代行 |
| 内職 | EC商品の検品・梱包/ハンドメイド販売 |
不安だらけだった
体に不調が現れたのは、最後の職場で正社員になってからでした。職場の人間関係がつらくなり、動悸が出るように。
日曜日の夕方になると次の日のことを考えて憂鬱になる。いわゆる「サザエさん症候群」というやつです。
それに、気がかりはもうひとつありました。遠くで一人暮らす母のことです。
いつ何があってもおかしくない年齢になってきて、出社型の今の働き方では、急に何かあっても、すぐには駆けつけられない。それも、心のどこかでずっと引っかかっていました。
自分の体のことも、母のことも。その両方が重なって、「働き方そのものを変えよう」と思うようになったんです。
家族に相談すると「ストレスを溜めない働き方ができるならそれが一番だよ。やりたいようにやってみたらいいんじゃない?」と言ってくれました。その一言が背中を押してくれました。
退職を決めてから実際に辞めるまで、約半年かかりました。すんなりとはいかなかったですが、それでも辞めて本当に良かったと思っています。
正直に言うと、不安だらけでした。収入はどうなるんだろう。仕事なんて見つかるんだろうか。年齢的にも無理なんじゃないか。そんな気持ちがぐるぐるしていました。
でも一番おかしかったのは、「仕事が見つからなかったらどうしよう」と思いながら、同時に「面接まで進んだらどうしよう」とも思っていたことです。
人と話すのが得意じゃない私にとって、面接というだけでハードルが高い。仕事が欲しいのに、面接が怖い。ドキドキしながら準備していると言いますが、それが正直なところでした。
始めてみてわかったこと
そんな不安を抱えたまま、一歩を踏み出しました。
最初にやってみたのは、中小企業の報告書を作成する仕事でした。マニュアルに沿って、ミスしないようコツコツ進める作業です。
派手な仕事ではありません。でも、家で、自分のペースで、誰とも話さずにできる。まずはそれだけで、私には十分でした。
在宅ワークを始めて、まず変わったのは毎朝の気持ちでした。
通勤しなくていい。化粧しなくていい。人間関係を気にしなくていい。劇的に何かが変わったわけじゃないけれど、穏やかでいられるようになりました。
体調も良くなりました。あの動悸も、サザエさん症候群も、いつの間にか消えていました。
ストレスがないって、こういうことなんだと気づきました。
収入はまだ少ない。波があることは正直あります。でも、辞めなければよかったと思ったことは一度もありません。
このブログを始めた理由
理由はいくつかあります。
在宅ワークの記録として残したかったこと。在宅ワークに興味があるけどまだ始めていない人の参考に、少しでもなれたらと思ったこと。そして、ブログを書くこと自体が新しい挑戦で、これも在宅でできる仕事のひとつとしてやってみたかったこと。
こんな方に届いたら嬉しいです。
- 50代で在宅ワークに興味があるけど踏み出せない方
- 子育てに奮闘しながら在宅ワークをしたいママさん
- 人付き合いが苦手で、できれば家で働きたい方
すごいスキルがなくても、年齢が高くても、人と話すのが苦手でも。それでも始められました。「私には無理かも」と思っている方、不安しかなかった私が言うんだから、少しは信じてもらえるんじゃないかと思っています。